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出会い

人類の救世主 もなみ誕生

泉は今日の設定プログラムにより一次元上のパラレルワールドを体験した。
通常はこれでも充分自分コントロールできるが、泉は探究心が旺盛で自分の心まで
疑って探ろうとする傾向がある、その心がより深い悩みを創り出すのだった。
安全にそれを解決するには、マシンにより更に高いステージへ行く心理治療を
する のが最善の策で有ることを ももこは泉に伝えたかった。


その後泉は、ももこが予想した通り深い悩みというより疑問を携えて訪れ、やがて
九次元のまでのパラレルワールドを体験した。
そのころから夫との関係も改善し会社の業績も上がったことでNY市場にも上場
を果たし膨大な資産を得ていた。

泉は、いまや自分の いや人間の存在理由を完全に悟っている。
ももこはそんな泉に、人生の大転換を決意させる未来の出来事を伝えた。
しかし
その話は常識ある人間なら誰も信じるとは思えないほど奇想天外な事件だった。

泉は、暫らく考え込んで心よくももこの提案を受け入れた。

ここに泉は、ももことたちサロン・ド・モナミのクルーと共に志を同じくして生き
る運命を背負うのであった。

次の日から株と私財を処分して、人類の永遠の疑問を解くための最先端の物理
学と心の統合を図る研究施設を開設の準備を始めた。
しかしようやく関係が改善したばかりの夫には全く理解されず、まもなく会社役員
も解任された。

それでも泉は、迷わず500憶円もの資財を投じて最先端の研究施設を完成させた。

数十年後、人類史を揺るがすことになる若き女性物理学者が日本に誕生する。
その天才女性物理学者こそ研究施設の代表だった泉のひ孫だった。

もちろん泉もサロン・ド・モナミのクルーも、ももこもその世には存在していないが
未来を見つめる心となって彼女の誕生とその後の偉業を見守っている。

彼女の名前は、
母の祖母が開眼したサロン・ド・モナミにちなんで、もなみと命名された。
祖母泉は、当時資財全てを投じて最先端の研究施設を完成させた恩人として
研究員から尊敬を集め、その施設代表は娘に引き継がれていた。

もなみとは、偶然にも ももこが故意に死亡した後の未来に現れた復讐のもなみと
一致
していた。
ももこが消えたパラレルワールドにいた復讐の もなみは20才で自ら生涯を閉
じたが、ももこが晩年まで存在した 別のパラレルワールドに誕生した もなみは
最終大統一論=全能理論を完成させ人類の滅亡の救世主となった。

ところで ももこが泉に、明かした人生の大転換を決意させる未来の出来事とは
・・・・・・・・・・
それは近い将来銀河系内で発生した中性子星が
太陽系から300光年先のおひつじ座の方向を通過することである。
そこに太陽と非常に良く似たG型主系列星の連星の恒星BD +20°307があり、
運悪くそこに中性子星が衝突するという、宇宙では確率的に決して珍しくない
出来事があった。
しかし、地球人類にとっては大事件である。
衝突により発生した強烈なガンマ線が地球に到達すると
送電線を始め電子機器を全て壊滅する。
ガンマ線にはなんとか対応しても数年後に飛来する高エネルギーの重粒子線が
生命の細胞までズタズタに破壊する。
人類の歴史はそこでリセットされるであろう大事件になることが確実だった。

ももこは中性子星が恒星BD +20°307に衝突するという事象を
バーチャル体験の後、高次のパラレルワールドに以降中に直感で捕らえた。
そしてBD +20°307の近くへ意識を集中させると
そこには恒星BD +20°307に向かう中性子星がBD +20°307の外周の雲を吸い
込みながら接近している光景が見えた。
恒星BD +20°307の重力圏に入った中性子星はあと数十年で衝突するのだ。

{もう人類には時間ないんだわ}
さすがに ももこの力で中性子星の軌道を変えることは不可能である。
とすれば・・・・・・

あとは
人類の永遠の疑問を解いて最終大統一論=全能理論を完成させるしかない。

でも全能理論をどのように使って人類滅亡を回避するか?
1.全能理論により多くの人類が肉体を離れ未来へ移動する。
 ・・・・・肉体を持たない心は存在しないも同じ
2.同じく過去へ移動する。
 ・・・・・いずれ同じような事件に遭遇する
3.大型宇宙船で一時避難する
 ・・・・・重粒子線から避難するには1500光年も離れる必要がある
4.急いで大深度地下シェルタを作る
 ・・・・・高エネルギーの重粒子線は地下シェルタでも通過する
どれも駄目だ。

残る方法一つしかない。
それは全能理論により獲得した数十兆のパラレルワールドを一点へと集結
させて中性子星の軌道を変えるというとんでもない方法だった。
しかしこんな話を誰が信じるだろう。ももこはその実現案を考えに考え抜いた。

そして明菜が仕掛けたフラッシュバック浣腸体験によりこれだと閃いたのだった。

その実現案を行動に移す ももこのアイデアこそ明菜の思いと、ももこの思が双方の
想いが相乗的に働く理想的な空間の創造だった。
ももこは明菜から共同経営の提案を快諾した数日後、自分の真の目的を伝えた。
明菜はしばらくキョトンとしていたが
「ももちゃんがそこまでの言うのならきっと真実なのね」
「それなら、明菜にも最善を尽くさせてね」
と深い理解を示し
クリニックの開設資金としては充分過ぎる1億数千万を用意したのだった。

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