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出会い

全能理論の完成と人類の滅亡予言

その実現案を行動に移す ももこのアイデアこそ明菜の思いと、ももこの思が双方の
想いが相乗的に働く理想的な空間の創造だった。
ももこは明菜から共同経営の提案を快諾した数日後、自分の真の目的を伝えた。
明菜はしばらくキョトンとしていたが
「ももちゃんがそこまでの言うのならきっと真実なのね」
「それなら、明菜にも最善を尽くさせてね」
と深い理解を示し
クリニックの開設資金としては充分過ぎる1億数千万を用意したのだった。


開店から半年も経つとサロン・ド・モナミの経営は
口コミだけで会員は300人を超え1日の施術数も平均十人と経営は
たいした利益はこそ出ないももの常に
2月先まで予約済みという安定した売り上げが上がった。
このぶんでは明菜の初期投資も2年以内に回収できる目処が見えてきた。

一方 泉が代表を務める研究施設は
理論物理学と脳生理学、臨床心理学、生命科学を
研究する学芸員だけでも20人、人件費だけでも月に1500万円は下らない。

サロン・ド・モナミの会員の中には、
ももこが目指す人類の滅亡を救う最終大統一論=全能理論の完成の為にと
毎月百万単位で寄付してくれる理解者も数十人を超えていた。
その寄付金は全て研究施設の運営費に廻したので
泉の資産がこれ以上喰い潰される心配はなかった。
残りの資産と寄付金で財団を起こし利殖運用すれば
あと120年は、研究施設の運営が可能となる計算だった。

22年後・・・泉の娘は24歳を迎え長女を出産した。

21年後・・・その長女も未婚で女の子を出産した。
晩年の泉はその孫をこよなく愛した。
そして孫が5歳になった5月に風邪がもとで肺炎を拗らせ急逝した。

その前後して、明菜、ももこ、美香もこの世に別れを告げた。

17年後の2078年7月8日泉の孫娘である もなみが誕生した。

もなみは10才で高校全科目をマスターし
15才で大学院を終了し18才で最終大統一論を完成さかけていた。

その頃は超高エネルギー物理学も重力問題を統一し大統一論と超弦理論
はほぼ完成領域に達していた。
    
     大統一論 ========⇒ 超弦理論 カラビ-ヤウ空間
しかし心にエネルギーがあるのか
有るとすればどんな量子が介在して思考や念動などがなりたっているのか
まったくお手上げの状態となっていた。
なぜなら
心のエネルギーについては研究対象にはなり得ないと決め付けていた。
そして最先端を自負する物理学者達は最高エネルギー陽子衝突型加速器LHC
での実験で30兆電子ボルト(30TeV)まで加速した陽子を衝突させて超弦理論を
実証するのため、未発見の量子を探索することに全力注いでいた。

大統一論は完成し重力までを統合した超弦理論の証明は時間の問題かと思われた。
ところが宇宙誕生のビッグバンから10のマイナス46乗秒後の
0.0000000・・・・・・1(0が45ヶ)から先の計算値と実験結果が
どうしても合わないことで新たな疑問が湧いていた。

そのころ
もなみは、これまでに泉の研究施設で検討された資料すべてに目を通し論理検証
を再度試みた。
その中に記された
亡き祖々母 泉のの友人であったkーももこのメモに心を奪われた。
これだわ!
こころの量子などはなく、心は多重次元を縦に串刺しにしたイメージで
開いた波動を描いているらしいことに気付かされたのだ。

kーももこのメモは実に全能理論の正体を言い当てていたのだった。

通常の素粒子は在る次元においては
飛び飛びのエネルギー又は波動として存在している
しかし心は多次元に渡り等しく串刺しにした波動を描いている。
と仮定するすれば大統一論や超弦理論で説明出来ない
心が介在した、超常現象まですっきりと説明出来る方程式が導き出され
その解まで求まったのだった。
その解とは
E=M*C*m*c  E:エネルギー M:質量 C:光速
 m*cは異次元を貫く心のエネルギー関数で
 現宇宙で限定してm*cを求めるとm*c=Cとなった。
 「なんて美しいの・・・・ついに完成したんだわ」

もなみはさっそく
完成したばかりの理論を応用してkーももこが予言していた
300光年先のおひつじ座の方向を通過する中性子星がないか
またそこにある恒星BD +20°307と衝突する確率的が
どの程度あるのかを入念に検証した。

そして太陽の2倍の中性子星が加速しながら恒星BD +20°307に
接近していることを探りあてた。
計算ではあと3年と61日後に99.99%の確率でBD +20°307に衝突する。

つまり人類の滅亡のXdayは2099年9月9日になっていた。

もなみはその計算結果とともに最終大統一論=全能理論として科学雑誌
『ネイチャー Nature』に送稿した。
次の日の速報で世界中は大パニックになった。

なんの兆候も無く日本の無名で小さな研究施設から
完璧な全能理論とともに人類の滅亡のXdayまで発表されたのだ。
しかも18才の若き女性物理学者をしてである。
幾重にもど肝を抜かれた先端物理学者の中には発狂する者さえ続出した。

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