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出会い

人類滅亡の回避

次の日の速報で世界中は大パニックになった。
なんの兆候も無く日本の無名で小さな研究施設から
完璧な全能理論とともに人類の滅亡のXdayまで発表されたのだ。
しかも18才の若き女性物理学者をしてである。
幾重にもど肝を抜かれた先端物理学者の中には発狂する者さえ続出した。


もなみは人類の滅亡のXdayを発表したことを後悔し
外部との一切の連絡を絶ち
中性子星が恒星BD+20°307と衝突するという
事実からの人類を救済出来るかについて検討を始めた。

k-ももこのメモには
最終大統一論=全能理論を完成させ
全能理論により獲得した数十兆のパラレルワールドを一点へと
集結させて中性子星の軌道を変える方法を提唱していた。

しかしk-ももこが思うほど事は簡単ではなかった。
なぜなら
恒星BD+20°307は宇宙単位では近いとは言え300光年先にある。
つまり2099年-300年=1799年にすでに中性子星は
恒星BD+20°307に衝突しているのだ。

そうなると起こってしまった過去を変えるしかない。
そんなことを全能理論でやって良いのだろうか?
もなみは運命に任せるべきか、
はたまた過去を変えるべきか全能の神に聞きたい矛盾に遭遇していた。

まてよ全能理論そのものが神の意思と同等ではないか。

ならば過去を変えることも神の意思と観ても良いし、
その変化した過去から別のパラレルワールドを生きればいいんだわ。

となると1500年頃まで時間遡り中性子星を
恒星BD+20°307に向かう軌道から外せば良いのね!

それには何をすべきか?
もなみはもう一度k-ももこのメモを確認した。
最終大統一論=全能理論を完成させ
全能理論により獲得した数十兆のパラレルワールドを
一点へと集結させて中性子星の軌道を変える方法を提唱してある。

でもどうすれば数十兆のパラレルワールドを一点へと集結させられるのか?
それで質量が太陽の2倍もある中性子星の軌道が変更出来るのか?
疑問が次から次へと浮かんできた。

そうだ中性子星は巨大な重力で空間が極端に曲がっている。
kouzoutai2.png
黄金の金玉を知らないか?さんより
図は巨大な重力で空間の曲率が無限になったブラックホールのイメージである。

中性子星の曲率は無限ではないが落ち込み角度は垂直に近い。

もしもその垂直に近い曲率の部分に
50兆のパラレルワールドを作用させたらどうなるだろう・・・・。

もなみは恒星BD+20°307に向かう中性子星の軌道上
1光年手前の位置で中性子星に10兆のパラレルワールドを
作用させた場合の軌道シミュレーションをしてみた。
「だめだまだ足りないわ」

3光年手前の位置で中性子星に50兆まで増やした結果なんとか
衝突の軌道を変えられることが確認された。
これでいける!

恒星BD+20°307に向かう3光年手前の中性子星がある地球時間は
西暦1468年となる。
日本では織田信長の上洛した室町時代末期である。

こんな時代に戻って
50兆のパラレルワールドを集結しなければならない。
不可能ではないが気の遠くなるような目標だった。

現代世界人口が64億人
平均寿命を50年として60億人が100年半減するとして
計算すると累計数が50兆になるには約150万年も必要となるが、
人類誕生が600万年前~700万年前なので
数的にはなんとかなりそうだ。
問題は50兆のパラレルワールドをどのように集結させるかである。

もなみは世間の大騒ぎから隠とんする様に研究室にこもり考え続けた。
全能理論とともに人類の滅亡のXdayを発表してから10日が経っていた。

疲れて祖々母がよく聞いていたと言う
クラシックジャズを流し居眠りしていると ふと閃くものがあった。
パラレルワールドを創る心は異次元を貫く波動である
とすれば波長の合った空洞を作ると共鳴する。
全能理論で波長のズレ(個性)を計算すると人類の場合0.1%以内となった。
{これなら使える!}
{でも心の共鳴用の空洞はどうすれば作るれるのかしら}

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