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出会い

白人同盟軍

「小さな墓前にあの死亡事故の新聞を置いて語りかけた。
「お母さん わたし・・・ついにお母さんの仇をとったよ」
「もうこの世に思い残すことはないわ ともみもいますぐにそちらにいくね」
ともみは睡眠薬3箱を取り出して、その全てを飲み下した。
まだ20歳になったばかりの若い ともみの死に顔は、妖精のように気高く
かってない幸福感に満ち溢れたように微笑んでいた。



それから15年の歳月が流れた。
中国のバブルは極限まで拡大し、貧富の差は取り返しが付かない状態まで
進行していた。
裏社会では人身売買、臓器売買が横行し賄賂で太った官僚は外国に資産の
ほとんどを投資していた。
その投資先は第三国と少子化が止まらず不況で喘ぐ隣国の日本だった。
裏社会と組んだ投資ファンドは、腐った官僚の膨大な資金で他国の政治家
を買収し、まずは水源の使用件を入手した。
次に後継者を失って荒れ果てた農地と山林、それに漁業件を手に入れた。
こうして2060年には70%の日本領土が中国人の支配下となった。

こうなると米国を中核とした白人社会が見過ごすはずもない。
日本のように買収される前に手を打とうと中国封じ込め同盟が結成された。
表向きは穏やかな親密外交、裏では不満分子に資金を与え内乱を誘発させ
る二重外交政策をとった。
しかし腐った官僚でもそんな稚拙な外交見抜けないはずもない。
この数年で開発を済ませた小型水素爆弾数千発を買収した日本の山間部に
密かに配備した。

地元の人はなにもしらずの箱物を創り、福祉を充実させてくれる中国資金
を諸手をあげて歓迎した。
いまだに2011年の大震災から立ち直れない、A町などは無条件で中国
資本の誘致に奔走した。

そんな国土と人心荒廃を見かねた、米国在住日系4世の秘密結社はCIA
から莫大な工作資金を得て日本に潜伏した。
しばらくは忍者の草のように日本社会に溶け込み時期を計って極右団体と
合流して極秘任務を着実に完遂するのが目的だった。

そしてついにその時が訪れた、第一党である民主自由党の内閣総辞職が
明日決定される。
その政治不在に乗じて一気に中国人を殲滅し、配備された水爆を無力化す
る計画にGOが出たのだ。
まえもってマニュアル化された水爆の弾頭外しは、なかでも飛び抜けて
優秀な1000人が担当した。

翌日のニュースでは民主自由党の内閣総辞職の記事がで埋め尽くされた。
そしてその夜半3万の武装工作部隊は中国管理下の極秘施設を襲撃した。
同時に200万の白人同盟軍が全世界の中国の核施設と中国本土を襲撃
した。これは明らかに国際法違反である。
しかし白人社会もそれを追認するほどの危機に直面していたのだった。

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